綿菓子、割り箸

ソースは各所で拾えると思うので、リンクは割愛。
mixiでお医者さん的先輩である方が書かれてたのでもういいかな、とも思いつつちょっとだけ。


どうしたら、彼の死を回避できたか。この一点だけについて言えば、割り箸が刺さらなければ彼は死なずに済んだ、としか言えないかと。口にくわえていた割り箸がのどの奥に刺さり、それが頭蓋内に達していた結果として死亡に至ったのであれば、おそらく脳幹部に損傷が及ぶような状況が考えられるから、刺さった時点で既に死を回避できる状況では無くなっているだろう、と。その時点でCTを撮影して、割り箸が頭蓋内に達しているのが判明したとして。誰かにその割り箸を取り除くことを決断できたか、取り除けたとして救命に至ったか。


どうしたから、彼の死を回避できたか。
割り箸をくわえたまま歩いたり(または走り回ったり)せずに、座って綿菓子を食べていれば?
割り箸自体を渡さなければ?
でもここで医療関係者であるあたしが、親の監督責任を言うと、きっと「かばい合い体質」って言われてしまうと思うので。ちょっとせつない話だけれども。
あたしが親だったら、自分を責めるに留まるだろうか。やっぱり医師を責めてしまうだろうか。


何か不幸な出来事が起こったときに、誰か「悪い」ひとがいなくてはいけないかっていうと、そうではないとも思うのです。
誰も悪くなくても、不幸な出来事は起こる。そこで無理矢理誰かが悪いことにしたくなるのは、そうしないと気持ちが治まらないからで。やり過ぎるとただの八つ当たりになってしまいそうで、怖いなぁ、と思います。思いませんか?