土曜日の駅のホーム。練習試合に行くらしい中学生が顧問と連絡をとっている。結婚式に出るらしい白ネクタイの青年が時間を気にしている。
あたしは久しぶりの陽光が、内在する闇の輪郭を際立たせるのを感じる。光が当たっても闇は、やっぱり闇。カタチが具体的になって、鳩尾につかえたカタマリが増すだけ。