告白

懺悔、というほうが正しいかもしれない。
 
もう去年のことになったから、そろそろ記録しておいても良いかなぁと思う、ので書く。否定的な反響があったら消すかもしれないけど、これはあたしの思う事を書くスペースだからあまり外野に言われたことで書いたり消したりしたくないとも思う。
そう、もう外野であるあのひとのことを。

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1ヶ月ぶりに会うことになってて、会うことにっていってもあたしが一方的に押しかけて行っただけのことで。一応彼はあたしを待っていたようだったけど、突然訪ねて驚かせようとしたあたしがマンションの入口でインターホンを鳴らしたとき、彼はちょうどシャワーを浴びていたらしい。電話にも出ないことを確認して、それで「あぁ手が離せないのかな」と思って待っていた。
部屋に入って最初の彼の言葉は、確か「先にちゃんと連絡しないからこんなことになるんだよ」だった。そう言いながら、頭をタオルでがしがし拭きながら出てきた彼の顔を見て、あたしはちょっと驚いた。懐かしさや愛おしいと思う気持ちより先に、違和感を感じたから。
それ以降数時間のことは、もういい。結果としてあたしは彼と別れることを選択し、クローゼットに掛かっていた彼のものではないジャケットのポケットに細工をしようとして止め、かわりに彼の部屋からひとつ物を持ち出し、そこを立ち去った。

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違和感の正体を、あたしは知ってる。彼の言葉に感じたことも、きっとそれを裏付ける。でもそれはあたしのココロの中だけのものだ。絶対に、外には出さないと決めた。